慰謝料を多くとる方法
本来、婚姻関係の破綻経緯や、法的に責任のある行為の内容や被害の程度、相手方の経済状況が同じであれば、慰謝料の額は理屈的には同じになるはずですが、現実にはそうはなりません。あなたが慰謝料を払ってもらうためには、また、より慰謝料を多く取るためには、どのようなことをすれば有効でしょうか。
あなたの主張を通すうえで最も重要なのは、客観的な証拠の存在の有無です。慰謝料を相手方に請求した際に、相手方が婚姻関係を破綻させた行為があったことを素直に認めてくれれば良いのですが、これを認めない場合、最終的には裁判ということになります。裁判ではもちろん、そこに至らない段階での交渉・協議でも、あなたの主張を裏付け、相手方を観念させ、あるいは、説得する材料は証拠しかありません。金額面でも、より多く取るためには、より多くの強い証拠があるに越したことはありません。
証拠を集めるに当たり、まずは、相手の言動や自分が気づいたことについて、その日時や内容を細かく自分でメモして記録を残すことが大切です。ただ、これだけでは、相手方から捏造を主張されかねませんので、これを裏付ける客観的な証拠がほしいところです。身体的あるいは精神的な虐待であれは、怪我の写真や医師の診断書、やり取りを記録した録音テープなどが考えられます。金銭的、経済的な遺棄であれば、銀行通帳や給与明細書、家計簿なども提出できるでしょう。難しいのは、不倫・浮気の場合です。手帳や携帯メールの記載内容なども証拠にはなりますが、決定的なものとは言えないので、費用はかかりますが、ラブホテルへの出入り写真の撮影を探偵社に依頼するケースもあります。
これらの証拠を元に、相手方の行為により、いかに自分が傷つけられたかを主張し、相手方と交渉することになります。その際、納得できる金額の提示が得られなければ、泣き寝入りはせず、裁判所へ調停、提訴してでも争うという強い決意を示すことも大切です。費用の問題もありますが、弁護士などの専門家に交渉を代理してもらう、内容証明郵便を書いてもらうなども、相手へのプレッシャーになるでしょう。
また、婚姻生活が破綻に至った責任は認めても、ないものは払えないと言って開き直ってくる場合もあります。これに備えて、相手方の預金や財産の状況も調べておけば、安心です。

