離婚したいけれど、ひとりでは決断できないから誰かに後押しをしてほしいとか、離婚に必要な手続きをしりたいとか、離婚を迷っている、といった場合、誰に相談すればいいのでしょうか?
実は、世の中には案外たくさん離婚に関する相談窓口があります。
今回は、離婚相談窓口にはどういったものがあるのかと、相談するメリットについて簡単に解説していきます。
離婚をしようか迷っている方や夫婦間の問題で悩んでいる方は、本記事を参考に離婚相談窓口を頼ってみてください。
離婚相談の窓口とは?
離婚相談の窓口はたくさんあります。今回は、代表的な窓口を7つご紹介していきます。
身内や知り合いで離婚したことがある人に相談してみる
離婚を考え始めた、誰かに話を聞いてほしい、という場合、経験者に相談してみましょう。
身内や知り合い、友達で離婚した経験がある人に、さりげなく相談してみるとよいでしょう。ただし、彼ら(彼女ら)が語るのは、あくまで個人の経験でしかないことも自覚しておきましょう。
離婚してよかったという意見もあれば、もう少し落ちついて考えればよかったという意見もあるかもしれません。様々な意見を聞き、自らの悩みを語る中で、自分に最適な道を見つけていきましょう。 ひとりで悩んでいても、同じ悩みがぐるぐると頭の中をめぐるばかりです。信頼できる人に悩みを打ち明けることは、自分の思考の整理にもなります。
夫婦・男女問題カウンセラー
夫婦や男女問題のカウンセラーや離婚カウンセラーに相談するというのも手です。離婚話が出ているけれど、自分は離婚したくない、という場合には、夫婦カウンセリングに通うことで夫婦の仲が改善する可能性もあります。
ただし、カウンセラーとは国家資格ではなく、様々な人がカウンセラーを名乗っているので、質の高い人を見極める必要があります。
またどんなに高名なカウンセラーであっても、自分には合わない、という場合もあります。カウンセリングを受ける場合は、何人かに当たって、自分にあった人を探すようにしましょう。
自治体が設けている相談窓口
離婚したいけれど経済的に不安だからできないとか、DVやモラハラを受けているから離婚を考えているけれど、言い出せない、といった場合、自治体が設けている相談窓口を利用するというのも手です。
たとえば、自治体が運営している男女共同参画支援センターでは、DVの問題や女性の就職の問題などの講演会を開くかたわら、個別に女性の相談にも応じています。男性の場合も、臆せず自治体に相談してみましょう。<
専門の窓口につないでくれるはずです。
NPO法人
NPO法人の中には、離婚問題を扱っているところ、夫婦問題を扱っているところもあります。
誰に相談していいのかわからないという場合は、NPO法人に相談することで、解決策が見つかる可能性もあります。
弁護士
離婚をしようか考えているとか、離婚で慰謝料をとりたい、親権を争いたい、といった場合、弁護士に相談してみましょう。
近くにある弁護士事務所を訪ねてみてもいいですし、アテがない場合は法テラスを利用するのもありでしょう。法テラスの場合、所得制限ありですが、無料で法律相談に応じてもらえるケースもあります。
どうすればスムーズに離婚できるのか、不倫の場合慰謝料をどうやったら請求できるのか、など、弁護士は具体的にアドバイスしてくれます。離婚でもめそうだなと思ったら一刻も早く弁護士に相談するべきでしょう。
警察
夫婦間にDVやモラハラといった問題がある場合は、警察に相談しましょう。
DVをされたという証拠があれば、警察は相談にのってくれます。暴力をふるわれた瞬間に警察を呼べば、場合によってはその場で配偶者を逮捕してもらうこともできるのです。
夫婦喧嘩をしているだけだから、と見逃されていたのは過去の話で、最近の警察はDVの知識もそれなりにありますから、思い切って相談してみましょう。
配偶者暴力相談支援センター
配偶者から暴力を振るわれている場合には、配偶者暴力相談支援センターに電話しましょう。配偶者の暴力がひどい場合には、避難場所・シェルターを紹介してもらえます。
配偶者から暴力を受けている人の多くは、自分が悪いんだとか、これくらい大したことがないとか、相手は変わってくれるはずだ、と思いがちです。しかし、暴力を振るう人を放置していても、何も変わりません。
暴力を受けていると自覚していたら一刻も早く配偶者暴力相談支援センターか警察に相談しましょう。